こんにちは、所長のにゃまんです。
飲み屋で「俺は毎日酒でアルコール消毒しているからインフルエンザになんかかからないよ」なんて言っているオヤジがいました。
そんな都市伝説のような話、嘘に決まってるだろとは思いつつ、あながち嘘でもないのかななんて思ったり。最近ではコロナウイルスもあちこちで蔓延しているので、予防効果があるのならうれしい限りです。
体を張って検証できれば良いのですが、方法も思いつかないし、やるだけの価値もないので、とりあえず調べてみました。
目次
消毒(殺菌)に必要なアルコール濃度
消毒・除菌・殺菌にはアルコールは有効ですが、どの程度の度数なら良いのでしょうか。
ビールは10%以下なので殆ど効果はありませんが、焼酎など30%位の度数があれば菌によっては僅かに効果があるようです。では、ウオッカや超高度数のスピリタス 96度だったら?
うちの研究所にも洗浄用としてエタノールが置いてあります。無水エタノールというやつですが、エタノール濃度が99.5%以上と書かれています。度数が高いほど殺菌の効果があるように感じますが、実は70~80%が一番殺菌効果が高く、それ以上になると殺菌効果が低下します。
ウオッカなど40%程度あれば効果はなくもないのですが、飲むと薄まってしまいますので、飲んで消毒にどれほど効果があるかは疑問なところです。96%のスピリタスでしたら、薄まって丁度良い度数になるかもしれません。
昔、スピリタス飲んだ事がありますが、原液で飲むのは消毒はできても胃には最悪なのでおすすめできません。
それと火気厳禁なので注意。当然ながら普通に燃えます。
まとめ
結局のところ、酒を飲んでインフルエンザやコロナウイルスの予防については、普通に酒を飲んでいる分には効果は期待できないでしょう。酒飲みの言い訳に過ぎないようです。
しかし、楽しく飲む酒は人を元気にしますので、適量であれば病気にかかりにくくする効果があるのかもしれません。
それと、時代劇などでよく、口に含んだ酒を傷口に吹きかけるシーンがありますよね。口に含んでかけるのはどうかと思いますが、度数や酒の種類によっては消毒用として効果はあるようです。